透過電子顕微鏡検査用試料作製について
透過電子顕微鏡検査 (TEM) は、非常に薄い試料に電子のビームを通して、対象試料の情報を取得する顕微鏡検査技術です。
透過電子顕微鏡検査 (TEM) は、非常に薄い試料に電子のビームを通して、対象試料の情報を取得する顕微鏡検査技術です。
試料は通常、材料を直径 3 ㎜ の円板にして作製され、部分的に電子ビームを通過させるのに十分な薄さにします。
可能な最大厚さは、試料の作製要素 (原子量が多いほど透過性が低い) とビームの加速電圧 (加速速度が高いほどビーム貫通性が強い) によって異なりますが、一般的にその範囲は 100~数100ナノメートルです。
試料は小さく切断し、特定の厚さ(通常は数百ミクロン)になるまで研磨/琢磨されます。
切断作業には、ストルアス社の切断装置が使用できます。これには、アキュトム-10/-100 やセコトム-15/-50 など、高精度な切断装置が推奨されています。ストルアス社のあらゆる研磨/琢磨装置を使用できます。ラボシステムやテグラミンなど、単独試料または手動試料作製装置が推奨されています。試料は、特定の厚さまで研磨または琢磨できます。アキュストップやアキュストップ-T などのアクセサリと特殊なTEM-試料作製インサートも使用できます。
電解研磨は、レクトロポール-5 またはテヌポール-5 と予備薄化ホルダーを使用して、試料を希望の厚さに調整します。
試料作製の最終段階では、テヌポール-5 などの電解研磨装置を使用した優れた精度と感度による琢磨が必要です。テヌポール-5 を使用すれば、直径 3~2.3 ㎜ の試料から透過電子顕微鏡検査用の多孔質試料をわずか数分で作製できます。
テヌポール-5 は、透過電子顕微鏡検査用の試料を自動で薄化電解する装置です。直径 12 ~ 21 mm の基材を、特殊仕様のホルダーを使用して最大直径 10 ㎜ まで、0.5 ㎜ 以下の厚さに予備薄化します。